人によっては「不清潔な印象を与える」こともある洋服のシワ。シワは、簡単なシワなら、そのまま着用する人も多いと思います。でも、あまりにも目立つシワや、フォーマルなコーディネートのシワは、綺麗にしておきたいところ。

シワは、アイロンが無くても伸ばすことができすよ！ここでは、気になる「洋服のシワを伸ばす方法」についてご紹介します。

服のしわの原因

服のしわといっても、シワができやすいものと、できにくいものがありますよね。これは衣類の「素材の回復力の高さ」が異なるため。そして洗濯後にできる「洗濯ジワ」は、「水」によって繊維がバラバラになり、脱水・乾燥することでシワになります。

このシワを防ぐためには、「洗濯ネット」に入れて繊維がバラバラになることを抑えたり、「脱水の時間」を減らす、脱水後は「きちんとシワをのばしてあげる」ことが大切です。

乾かすときも、ハンガーの形で変にシワが出来ないように、「形に合ったハンガー」を用意。パンツなら「（長方形の）パンツ用ハンガー」で乾かすと良いでしょう。

服がしわにならない洗濯方法

衣服の洗濯ジワは、「（丁度いい大きさの）洗濯ネット」を入れてから「衣類に合った洗濯コース」で洗いましょう。例えば、シワになりやすい素材の服は、「手洗いコース」などのやさしい水流で洗います。

そして「脱水時間は3分くらい」で短めに。脱水後は、バサッバサッと衣類を振りさばいて、シワをのばします。または手で服を挟むように叩いて、服のシワを伸ばしてから乾かしましょう。

※ポリエステル素材などは、脱水せずにバスタオルで乾かして干すだけでもOK。

タオルのシワは、タオルを2つ折りにして20回ほど振りさばいて、シワをのばしましょう。ずぼらな人は、「脱水をかけずにベランダにそのまま干して、衣類の重みでシワができないようにする」という人もいました。

ハンガー収納でシワを防ぐ

衣類にシワが付かないようにするには、乾いてからの「収納方法」にも気を使う必要があります。洗濯後、衣類が乾いたら、丁寧にたたんでから収納。タンス収納の場合は、畳んだ衣類を「縦にして収納する」方がシワが付きにくいようです。

あとはシワの付きにくさでいえば、「畳み」よりも「ハンガー収納」の方がオススメ。ハンガー収納をする時は、クローゼットに「服を詰め込みすぎてシワになる」こともないように気を付けてくださいね。

服がしわにならない素材

一般的に、シワができやすい素材には「綿や麻、リネン、レーヨンなどの天然繊維のもの」が多いです。これらは「回復力」が低く、「形状記憶性」は高いので、シワになりやすいとされています。

シワができやすい素材は、クリーニングの「形状記憶加工」で「シワをできにくくする」という方法もありますよ。あとは予め「形状記憶加工済みのシャツ」などを購入するのも良いですね。

つまりシワになりにくい素材は、「ポリエステルやナイロンなどの合成繊維（化学繊維）のもの」になります。あとは、「反発性」が高いウールやニット製品などもシワになりにくいです。

形状記憶加工の服は、アイロンがいらない？

形状記憶シャツなどは、「アイロンをかけなくてもいい？」と思われがちですが、実際には「少しシワはつく」のでアイロンがけは必要。あとは着用頻度や洗濯の回数によって、形状記憶の効果は減っていきます。

それでも普通にアイロンをかけるよりは「手間は少なくなる」ので、アイロンが苦手な人にはオススメ。形状記憶の効果がなくなったら、樹脂接着がはがれないように、「適切な温度」でアイロンをかけてくださいね。

しわの取り方

衣類にできたシワをとるには、アイロンをかける以外で、どのような方法があるのでしょう。髪にもアイロンを当てるという人は、「ヘアアイロン」で衣類のシワも伸ばしても良いですね※温度設定は、「洗濯表示」を確認して適切な温度に変更してくださいね。

あとは「スチーマー」をかけたり、「霧吹き」や「しわ伸ばし用のスプレー」をかけてから、「ドライヤー」で乾かすのも効果的です。スプレーによっては、自然乾燥でシワが伸びるものもありますよ。夏場なら、ドライヤーではなく「扇風機の風」を当ててもOK。

「加湿器」を利用している人は、蒸気を当てて伸ばすのも良いですね。あとは「お湯を浸したタオル」でシワの伸ばす、お風呂のときに「風呂場に持ち込んで湿気でシワを伸ばす」という方法もありますよ。

頑固なシワの伸ばし方

衣類全体にできた頑固なシワは、一度濡らしてからシワを伸ばしましょう。「乾燥機」も使って乾かしたら、あとはハンガーにかけておくだけ。※乾燥機を使う場合も、まずは洗濯表示を確認するようにしましょう。

洗濯シワを伸ばすのが苦手な人は、洗濯のときに「柔軟剤」を入れて、衣類を柔らかくしてシワを付きにくくするのもいかがでしょう。柔軟剤は、着心地も良くしてくれますよ。

あとはワイシャツの襟など、ピシッと決めたい服は「のり剤」を使うのもおすすめです。のり剤は、すすぎの前に適量入れるだけ。脱水後は、同じようにシワをのばして乾かします。

まとめ

いかがでしたか。衣類のシワは、アイロンをかけなくても取ることができるんですね。これなら外出時のシワが気になる時にも、身近なグッズで伸ばせるかも？

それでも「アイロンがけが大変！」というときには形状記憶の衣類を選んだり、時にはクリーニングで加工してもらうのもいかがでしょう。自宅では、最低限のお手入れで「シワのないカッコいいシャツ」を着用したいですね！