汗抜きクリーニングがあることをご存知ですか?
クリーニング店で見かけた「汗抜きクリーニング」のポップ。大切な衣類が「汗などで黄ばんだりしないか」と不安になる時期には、とても魅力的なオプションに思えますよね!
実際にも、汗抜きクリーニングにはメリットがたくさんあるんですよ!ここでは気になる汗抜きクリーニングとその効果、料金と必要性についてご紹介します。
汗抜きクリーニングとは
汗抜きクリーニングとは、衣類に染み付いた汗を取り除くクリーニング方法のことです。
制服やスーツなど、毎日のように着用しなければならない衣類ってお手入れが難しいですよね。
定期的にクリーニングに出したいものの、クリーニングの費用もばかにならないし、生地も傷みやすくなってしまう…。でも夏の暑い時期や外回りが多いサラリーマンにとっては、汗によるニオイや汚れは気になるところでしょう。
気が付いたら「ワイシャツが黄ばんでいて買い替えなければいけない…」というのも大変ですよね。でも汗抜きクリーニングなら、そんな心配ともおさらばです!
どうして汗が染み付くの?
ほとんどの場合、毎日お洗濯していれば汗による影響は防ぐことが出来るでしょう。しかしワイシャツやブラウスなどには黄ばみがしっかりと残っている…。
このように汗による汚れやニオイなどの影響が出るのは、汗の水に「水に溶けやすい水溶性の汚れ」と、ほんの少しだけ「固形の塩化ナトリウムや尿素、乳酸、アンモニアなどによる汚れ」が含まれているから。これにより汗による汚れやニオイが付着しやすくなることがあるのです。
紫外線による影響
真夏の日に大量にかく汗。衣類には、その汗とともに皮脂や垢などが付着しますよね。これらの汚れは、(洗濯機でも)全ての汚れを落とすことは出来ないでしょう。特に、汗や皮脂、垢による汚れは、水分が蒸発することで繊維に残りやすくなります。
そして、その部分が紫外線に当たれば、変色や色ムラなども引き起こしてしまうことがあるのです!毎日がんばって部活や仕事に励む方には、悲しいものに感じられますよね。
汗抜きクリーニングのメリット
汗抜きクリーニングのメリットは、以下の通りです。
・衣類の黄ばみを防ぐ
・汗によるカビや虫食いを防ぐ
・塩分などを取り除くことでなかなか落ちない汚れも除去
・白い衣類なら白さが際立つ
・色物や柄物もクッキリとした印象に仕上がる
・汗などによるダメージを防ぎ衣類を長持ちさせる
・スラックスのゴワゴワ感は軽減
汗抜きクリーニングは、型崩れを防ぎ、衣類を長持ちさせる効果もあるのですね。
汗抜きクリーニングのデメリット
抜きクリーニングのデメリットには、以下のようなものが考えられます。
・料金が加算される
・お店によっては仕上がりが異なることがある
・海外製品だと、特殊な塗料方法や生産方法により対応できないことがある
「汗抜きクリーニング」という知識と経験が必要となる作業には、プロの技が必要となります。汗抜きクリーニングは、汗抜きクリーニングを得意としているお店にお願いしたいですね。
洗濯可能な衣類
最近は、自宅で洗濯可能なスーツなどが販売されていて、自宅でも比較的お手入れしやすくなりましたよね。そこで定期的に自宅でお洗濯してみるものの「シワ」が付いてしまったり、過って「普通に洗濯してしまって型崩れを起こしてしまった!」なんてこともあるでしょう。
毎日洗い過ぎても傷みやすくなるデリケートな衣類は、汗抜きクリーニングでも定期的にケアしたいものですね。
汗抜きクリーニングの料金はどのくらい?
汗抜きの料金の例は、以下の通りです。
ホワイト急便の場合
学生服(上) 750円
男性ものの学生服(ズボン・スカート)600円
ジャケット 830円
ズボン 620円
スカート 650円
因みに後述のダブル洗浄という方法なら、以下の通りです。
学生服(上) 1,000円
男性ものの学生服(ズボン・スカート) 800円
ジャケット 1,260円
ズボン 840円
スカート 900円
※汗抜き加工の値段も、地域によっては金額が多少異なります。
汗抜きクリーニングの必要性
汗抜きクリーニングとは、毎日お洗濯することが出来ず、汗などによる汚れやニオイが蓄積しやすい衣類に適したクリーニング方法です。
人によっては、汗をかきやすい人がいたり、何らかの悩みを抱えている人もいらっしゃるでしょう。そこで仮に毎日お手入れできたとしても、まだまだ気になる…。
そんな汗による汚れやニオイでお悩みの方も、汗抜きクリーニングなら衣類の型崩れなども防ぎながら汗抜きをしてもらうことができます!
汗抜きクリーニングのプロなら「衣類の素材・性質に合う、汗による黄ばみや汗染み、ニオイを取り除く方法」もバッチリです!
汗抜きクリーニングの方法
汗抜きクリーニングの工程も、お店によっては多少異なるものの、一般的な汗抜きクリーニングの方法は2通りです。
まず1つ目は「ドライクリーニングという、(液体の)ドライ溶剤の中に水溶性の洗剤を入れて洗う」という方法。もう1つは、水に溶けやすい汗を「水と洗剤などを使って洗う水洗いクリーニング方法」です。
でも前述の通り、汗の汚れやニオイには「汗などの水溶性の汚れ」と「皮脂汚れなどの油溶性の汚れ」が付着しています。そのため衣類の素材や汚れ具合によっては、この両方のクリーニング方法でクリーニングをしてもらうのもおすすめです!
ドライクリーニングと水洗いクリーニング
「(油と似た性質で)皮脂などの油溶性の汚れに適したドライクリーニング」と「汗などの水に溶けやすい水溶性の汚れに適した水洗いクリーニング」の両方で洗ってもらいたい!こんなと時には、良いトコどりの「ダブルクリーニング」がおすすめ!
クリーニング店によって名称は様々ですが、この方法なら汗による汚れとニオイを、両方の側面から解決してもらえそうです。
汗抜きクリーニングの頻度
汗抜きクリーニングって、汗をかきやすい人なら尚更「どのくらいの頻度で頼むと良いのか」悩みますよね。あとは、季節によっても汗抜きクリーニングの頻度は変わってくるでしょう。
因みに、クリーニング屋さんでおすすめしている汗抜きクリーニングの頻度は、夏なら月に1回、冬なら3~4カ月1回だそうです。でも冬の蒸れやすい汗は、衣類にニオイがこもりやすくなっているため3~4カ月に2回頼むのも良いでしょう。
汗による汚れが付きやすいところ
汗による汚れやニオイが付きやすいところには、開襟部や袖周りなどがありますよね。ここには、身体から蒸発する汗の他、衣類に付着・給水された汗、あとは汗の量が多すぎて給水しきれない汗による影響で汚れやすくなっています。
汗をかきやすい季節には、衣類へのダメージを防ぐためにも、こまめに汗を拭きとって、定期的にクリーニングで繊維の元から汚れをとってもらいたいですね。
制汗剤の影響
真夏の日や部活の後には欠かせない制汗剤。しかし制汗剤は「汗が付着した衣類にもかかって、汚れが落ちにくくなることがある」ってご存知でしたか?衣類に付着した制汗剤は、洗濯後も残って衣類を変色させてしまうこともあるのです!
制汗剤というと「素肌から離して使用しないとワキガなどの原因になる」なんて言われていますが、今度は汗汚れの原因にもなるなんて…。汗による汚れやニオイを気にしている人は、汗ふきシートなどに替えるのもいかがでしょうか。
ニオイによる影響
クリーニング店では、マスクをしている店員さんもいらっしゃいますよね。これは衣類に唾が飛ばないよう気を遣ってくれているからでしょう。
汗による問題にお悩みの方も、基本的には「汗抜きクリーニング」を付けてもらえば問題ないとは思います。しかし、なかなか汗による汚れやニオイが落ちない場合は、店員さんに相談してみるのもいかがでしょうか。
まとめ
汗抜きクリーニングは「汗による固形の汚れ」も効果的に洗浄することができるクリーニング方法だということが分かりました。
汗による汚れは「ドライクリーニング」と「水洗いクリーニングの両方の洗浄方法ができる「ダブルクリーニング」で、繊維についた汚れやニオイも元から除去!!
衣類に汗が籠りやすいこれからの季節も、シーズン毎の汗抜きクリーニングで大事な衣類を守るのもいかがでしょうか。